愉快な世界の漬物たち
日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。
「カーファオムオイ」はベトナムの家庭でよく食べられている小なすの塩漬けです。
「カーファオ」が小なすで、「ムオイ」が塩という意味です。この小なすは、ミニトマトほどの大きさの丸い形で、色は白色や黄緑、紫色など様々です。
作り方は、ヘタを取った小なすを1度塩水に漬けた後、にんにく、しょうが、唐辛子などの香辛料と一緒に、水、塩、少しの砂糖を混ぜて沸騰させ冷ました漬け液に、2~3日漬けこみます。漬け液にベトナムの魚でできた調味料 ヌクマム を入れることもあります。漬け込んでいる間に、発酵して乳酸菌が増えるため、味は少し酸味があります。皮が厚く、種が多いため、噛んだ瞬間に中の種が口に広がる独特の食感が特徴的です。
ベトナムは日本と同じ米が主食の国で、カーファオムオイを、ごはん、汁物、他のおかずと一緒に食べます。ごはんのある食事で漬物を食べる感覚は、日本とよく似ています。ベトナムでは何もつけずそのまま食べるほか、えびの塩辛 マムトム に付けて食べたりします。