おうちで話そうおいしい食育

愉快な世界の漬物たち

日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。

ミャンマーのお漬物

お茶のお漬物 ラペソー

日本では飲むお茶が一般的ですが、ミャンマーには食べるお茶、ラペソーがあります。ミャンマーの言葉で「お茶」を「ラペ」と言いますが、「ラペソー」とは「湿ったお茶」という意味です。ラペソーはミャンマーの伝統的な漬物で、ピーナッツや揚げニンニク、豆、干エビ、ゴマなどと混ぜてお茶うけとして食べたり、ごはんのおかずにしたり、他の野菜と混ぜてサラダとして食べたりします。このようにラペソーと他の具材と一緒に混ぜたものは「ラペットー」と呼ばれているようです。

 若いお茶の葉を蒸すか、ゆでるか、炒るかして熱を加えた後、よくもんで、竹筒やつぼに入れ、重石をして2週間から1年位漬け込んで作ります。ラペソーも漬けている間に乳酸菌などが増えてくので少し酸っぱくなります。ラペソーは盛り付け専用の器があるほど、ミャンマーの人々には親しまれており、お客様をもてなす時には必ず出されています。そして、誕生祝いや結婚式、葬式などの冠婚葬祭の儀式の供え物にも欠かせないお漬物です。昔は裁判で解決した時に、和解のしるしとして一緒にラペソーを食べる習慣もあったようですよ。

画像:ラペットー(ラペソーと他の具材を混ぜたもの)
画像:お茶の葉
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