愉快な世界の漬物たち
日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。
「グンドルック」はネパールの塩を使わないで作る菜っ葉の漬物です。
作り方は、からし菜や大根菜などの菜っ葉を軽く干してしんなりさせた後、刻んで壺や瓶に詰めてひたひたになるまでお湯を入れ、日当たりのよい土中に埋め、酸味が出るまで1週間ほど発酵させます。そして、天日で干して乾燥させてできあがりです。
食べる時は、水で戻して炒めたり、スープ、カレーに入れて食べます。独特の香りと酸味があり、ネパールの冬の保存食として食べられてきました。
日本にも、長野県に「すんき漬」という塩を使わないで発酵させて作るかぶの葉の漬物があり、醤油をかけてそのまま食べるほか、そばやみそ汁に入れて食べられています。どちらも海から遠い山深い地域で作られる漬物で、塩がとても貴重だったため、塩を使わない野菜の保存食が生まれました。
撮影者:JICAシニアボランティア 2016-1 房尾一宏氏