愉快な世界の漬物たち
日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。


日本では、スモークサーモンの前菜に、ケッパーの酢漬けが添えられたりしていますが、イタリアではパスタやサラダ、お肉料理やお魚料理などの薬味や調味料としていろいろな料理に使われます。ケッパーの原料は何かといいますと、ケッパーという木の花のつぼみなんだそうですよ。イタリアではケッパーのことを"カッペリ"と言うそうです。
ケッパーの花のつぼみは生のままだと苦みが強く、一度食べると口をゆすいでもなかなか消えないほどです。収穫後に風に当てて少し干し、3ヶ月間ほど塩漬けをすると、苦みが抜けケッパー独特の香りが出てきます。
ケッパーは、地中海に面したフランスやスペイン、北アフリカでも作られているのですが、イタリアの一番南にあるシチリア州の島々でできるケッパーが香り良いと特に有名です。この地域は雨があまり降らず、アフリカ大陸から吹く熱風がケッパーをおいしくさせているのだとか。
ケッパーの酢漬けは塩漬けのケッパーを塩抜きしてから、ぶどうからできた酢に漬けて作るそうですよ。また、ケッパーの実も食べられており、日本ではケッパーベリーという名前で売られています。



