

持続的農業の推進
農業機械を開発する「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構農業機械研究部門」と協議を行い、東海漬物が利益の一部を寄付し、農業機械の開発を支援することを合意しました。
大規模施設園芸では年間の労働時間が長く、持続的な農業の実現のためには栽培管理の省力化を進める作業管理ロボットの研究開発が重要となります。農研機構では、収穫作業に次いで作業割合が高い、下葉処理作業を行うロボットの開発を行っています。
昨年までの下葉処理ロボットでは、作物が繁茂して主茎全体が認識できない状態や切断時に下葉が引っかかってしまう状態ではうまく動作が出来ませんでした。そこで手先に力覚センサを取り付けて、力覚センサからの値が一定になるよう動作をさせることで、これらの問題を解決できることを確認しました(図1)。この改良したシステムの性能を評価するため、実際の生産現場の環境に近い高軒温室にて複数株への下葉処理試験を行ったところ、対象作物の左右に伸びる下葉を適切に切断できることが確認できました(図2)。多くの研究者が集まる国際学会でも発表され、大玉トマト用下葉処理ロボットの実現に向けて更なる研究に取り組んでいます。



