漬物に含まれる塩分とカリウム

漬物に含まれる塩分とカリウム

漬物って塩分が多いという
イメージを持っていませんか?
実は漬物は低塩化が進んでいます。
さらに、野菜由来のカリウムが
含まれているため
漬物を⾷べることで
⾷事のバランスを
良くすることができるんです。

漬物1⾷分の塩分は多くない!

近年の減塩志向に伴い、漬物は全国的に低塩化が進んでいます。漬物に含まれる塩分を1⾷分に換算すると、どれも1g未満と多くはありません。

⾃社にて全国の漬物の塩分を測定し、平均値を算出してみました!

  • 白菜キムチ
    白菜キムチ

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.9 g

  • 大根キムチ(カクテキ)
    大根キムチ

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.8 g

  • きゅうりの浅漬
    きゅうりの浅漬

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.7 g

  • 白菜の浅漬
    白菜の浅漬

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.6 g

  • たくあん
    たくあん

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.8 g

  • 甘口たくあん
    甘口たくあん

    1食あたり: 30 g

    含まれる塩分: 0.7 g

  • きゅうりの醤油漬
    きゅうりの醤油漬

    1食あたり: 15 g

    含まれる塩分: 0.7 g

  • 福神漬
    福神漬

    1食あたり: 15 g

    含まれる塩分: 0.6 g

1⾷分の量は『塩分早わかり 第5版』
(⼥⼦栄養⼤学出版部)より引⽤

漬物には高血圧予防に役立つカリウムが多く含まれている!

漬物は野菜からつくられているため、野菜に含まれる栄養素が多く含まれています。そのひとつにカリウムがあります。カリウムは体から塩分 (ナトリウム) を排出するのを助けるはたらきがあるため、⾼⾎圧予防に⼤事なミネラルです。カリウムが多く含まれている漬物をご紹介します。

各漬物の100グラム当たりのカリウムの含有量のグラフ

漬物を⾷べて⾷事のナトカリバランスをより良くしよう!

⾷事のナトカリバランスとは、⾷事に含まれる塩分 (ナトリウム) とカリウムのバランスのことで、⾷事中の“ナトカリ⽐”という指標で表すことができます。塩分 (ナトリウム) を減らしてカリウムを増やせば、食事のナトカリ比は低くなり、ナトカリ⽐が低い⽅がバランスの良い⾷事といえます。このバランスを整えることは健康的な⾷事に必要な要素のひとつです。

バランスの良い⾷事を⼼がけていても、麺類などのメイン料理1品だけで済ませてしまって、バランスが偏ってしまうこともありますよね。そんなときに漬物を⼀緒に⾷べることで、⼿軽にカリウムを摂取できるので⾷事のナトカリバランスを良くすることができます!

ナトカリバランスのイメージ
ナトカリバランスが良いとは? 食事のナトカリ比が下がること

パターンその1

ラーメンとキムチを
一緒に食べると…

食事のナトカリ比が25%ダウン!

パターンその2

うどんと浅漬を
一緒に食べると…

食事のナトカリ比が16%ダウン!

パターンその3

やきそばとぬか漬を
一緒に食べると…

食事のナトカリ比が39%ダウン!

ナトカリ比:Na (mol)/K(mol)
⾷品に含まれるナトリウム量とカリウム量から算出

漬物を食べることで、おいしく野菜を摂りましょう!

⾼⾎圧予防には、⾷事の塩分(ナトリウム)とカリウムのバランスを整えることが重要とされています。漬物は⾼塩分と⾔われてきましたが、年々低塩化が進んでいる上に、1⾷分で⾒ると塩分量は多くはありません。さらに、漬物にはカリウムだけでなくビタミンや⾷物繊維など野菜由来の栄養成分が多く含まれています。漬物を⾷べることで、おいしく⼿軽に野菜を摂りましょう!

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