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- 漬物は発酵していなくても腸の味方!?発酵・非発酵キャベツの最新研究
「漬物は発酵していないと腸に効かない」は
もう古いかもしれません。
発酵していなくても腸に
良い影響を与える可能性が
見出されました。
私たちの腸の中には、数百種類・100兆個を超える細菌が住んでいます。これらを総称して「腸内細菌叢(腸内フローラ)」と呼びます。腸内細菌叢のバランスが、免疫機能・精神状態・代謝・さらには認知機能にまで影響することがわかってきました。
腸内環境を整えるには、
発酵食品を摂るのが
定番とされてきました。
ところが、「発酵していない」漬物でも
腸内細菌叢が改善するという結果が
報告されました。
東京科学大学病院の研究グループが、食べる力(嚥下能力)が低下した高齢患者を対象に臨床試験を行いました。2週間後の腸内細菌叢を調べると、発酵キャベツ・非発酵キャベツのどちらも腸内細菌を有益な方向へ変化させていました。ところが、変化した菌の種類がまったく異なっていました。
<研究概要>
嚥下障害を持つ65歳以上の患者さんに、1mm幅に細断した漬物を1日50g、2週間摂取してもらった。ザワークラウト(発酵キャベツ)と塩漬けキャベツ(非発酵キャベツ)の2種類を試し、腸内細菌の変化をDNA解析で調べた。
- 発酵キャベツ
- 短鎖脂肪酸を産生する菌が増加!
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- 非発酵キャベツ
- ビフィズス菌が増加!
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「乳酸菌が入っていないのに、腸内環境が改善するのはなぜ?」と疑問に思うかもしれません。
そのカギは、野菜そのものに含まれる成分にあります。
こういった
キャベツに含まれる成分により、
乳酸菌を直接摂らなくても、
腸内の有用菌が
増えやすい環境が整うと考えられます。
腸に良い影響を与える菌を
摂るだけでなく、
そういった菌のエサとなる
食物繊維や
ポリフェノールなどを摂ることも、
腸活の重要な戦略です。
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- 乳酸菌などの微生物
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- 食物繊維・ポリフェノール・グルコシノレート
どちらも腸内環境に
いい変化をもたらす!
研究結果をふまえて、日常生活で漬物を活かすためのヒントをご紹介します。
- 発酵していなくても十分
- 発酵していない漬物(浅漬など)でも野菜に含まれる食物繊維等による腸内環境改善作用が期待できます。
- 継続が大事
- 今回の研究では2週間の継続的な摂取で、腸内細菌の変化が見られました。毎日少量ずつ続けることが腸内細菌叢の安定につながります。
- 組み合わせることも大事
- 今回の研究では、非発酵キャベツはビフィズス菌を、発酵キャベツは短鎖脂肪酸産生菌を増やしました。1種類に絞らず、他の発酵食品とも組み合わせることで多様な変化が期待できます。
- 食べすぎには注意
- 漬物には塩が含まれています。1日の摂取量や食事全体の塩分バランスへの配慮を忘れないようにしましょう。
今回ご紹介した研究は小規模な試験であり、今後さらなる検証が必要です。それでも、日本人に身近な「漬物」という食文化が、発酵していなくても腸内環境を改善する可能性があることは、新しい発見です。漬物の食形態を工夫することで、食べる力が弱まった高齢者の方にも同じ恩恵をもたらせるかもしれません。家族みんなで「漬物腸活」を始めてみませんか?

※本記事は学術論文(Mayama T, Nakagawa K, Tohara H et al. (2026), "Fermented and non-fermented pickles modulate gut microbiota in older adults with dysphagia: A pilot crossover study")を一般向けに解説したものです。掲載内容は情報提供を目的としており、医療行為・診断・治療に代わるものではありません。健康に不安がある方は医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。
