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しょうがは比較的温暖な地域で栽培され、福島県以北ではあまり栽培されていない。全国の収穫量約5万4000トンのうち4割以上が高知県で収穫されている。県内でも、四万十川の源流域・四万十町にしょうが畑が多い。明け方に霧に包まれ、適度な湿度が保たれる環境が、しょうが栽培に適しているようだ。
10月20日には、四万十町の道の駅あぐり窪川で「第1回しまんと生姜収穫祭」が開催された。同町にある「ホテル松葉川温泉」では、月1回限定で地域特産のしょうがを使った「しょうが風呂」に入ることもできる。
日本で栽培されるしょうがの品種は、根茎の大きさから「大しょうが」「中しょうが」「小しょうが」に分類される。関東では小しょうがと中しょうが、西日本では大しょうがが主に栽培されている。
ひと株で1kg前後に生育する「大しょうが」は、晩生で茎や葉が大きく育ち、根が大きな株になるのが特徴。長崎の島原半島の農家が、タイから種しょうがを買ってきて植えたのが始まりだといわれている。
「私たちが品種改良した『黄金しょうが』は、大しょうがと中しょうがの間の中太種です。色鮮やかな黄金色が特徴で、繊維が少なくおろしやすく、しかも退色しにくいんです」
そう話すのは、坂田信夫商店の清藤(きよとう)浩文専務。1947年に創業し、しょうが作り65年以上の実績を誇る。1985年に開発した黄金しょうがは、しょうがの成長点を培養して、数年かけて品種改良したそうだ。従来の国産大しょうがや中国産のしょうがと比べて、辛味成分の「ジンゲロール」、香りの成分「ショウガオール」が、多く含まれている。