客家は、広東省東部、香港の新界、江西省南部、福建省西部といった山地や丘陵地帯を中心に生活している。さらに台湾、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどに移住した人も多く、これらの広範な地域で伝統的に食べられてきた料理が「客家料理」と呼ばれている。
昔の客家人は畑や山での肉体労働が多く、消耗した身体にエネルギーと塩分や水分を補い、脱水症状を起こさないような食事を心がけていた。そのため伝統的な客家料理は、ボリューム満点で、塩味や酸味が効いた濃厚な味わいだ。
唐辛子、ショウガ、酒、醤油を風味づけに使うことが多い。また、野菜を塩漬けしてから乾燥させたものを保存食にして、料理に活用している。